日本の昔話にある「かちかち山」ってご存知ですか？
小さい頃によく祖母に読んでもらった覚えはあるんですが
話の内容を全く覚えていませんでした。
それが先日TVで、
このかちかち山について取り上げられていて
意外な事実にびっくりしました。
【かちかち山】
昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
（この場面は昔話でもよくありますね）
ある日おじいさんは、
「一粒の豆千粒にな～れ」と歌を歌いながら
畑に豆をまいていました。
すると、
「じいさんの豆は一粒にな～れ」と、
おじいさんの撒いた豆をムシャムシャと食べながら
切り株に座ったいたずら狸が歌っていました。
怒ったおじいさんは翌日、
たぬきの座っていた切り株に「とりもち」をぬり
いつものように豆をまいていました。
すると昨日の狸がまたやってきて、
切り株に座ると、またムシャムシャと豆を食べはじめました。
おじいさんは「コラーー！」と鍬をかざすと
逃げようとした狸は、おじいさんがぬったトリモチにかかり
逃げることができず、捕まってしまいました。
おじいさんが捕まえた狸を家に持ち帰り、
おばあさんに、今日は狸汁を作るように頼むと、
火をおこすためにおじいさんは芝刈りにでかけました。
おばあさんは、おじいさんが帰るまでの間
鍋に入れるお餅をぺったんぺったんとついてましたが
歳にはかないません。
休み休み作業を進めるおばあさんを見て狸が言いました。
「おばあさん、オイラに手伝いをさせてください。
手伝った後で、オイラはちゃ～んと食べられますから。」
優しいおばあさんは、狸の縄を解いてやると、
狸は杵を振り上げ おばあさんを打ち殺してしまいます。
芝刈りから帰る途中
おじいさんは偶然に、逃げる狸をみかけます。
何かあったのだろうかとすぐに家に戻ると、
おばあさんの様子をみて泣き崩れてしまいました。
そしておじいさんは一晩中泣いていました。
そして次の日、
おじいさんの家の前を通りかかったウサギが
訳を聞き「私が仇をとってあげます！」と言い山に登っていった。
うさぎは山で枝を拾っていると、昨日の狸がやってきました。
「もうすぐ冬がくる。この枝をたくさん拾って町に売りにいくと
たくさんのお金がもらえるんだよ。」
それを聞いた狸は、たくさんの枝を集め終えると
よっこらせと背負い、２匹は山をくだりはじめました。
そしてウサギは火打石で狸の枝に火をつけようと
カチカチをうちならしました。
狸「ウサギさんウサギさん。かちかち言うのは何の音？！」
うさぎ「かちかち山のかちかち鳥の鳴き声さ。」
狸「知ってるさ！かちかち鳥だろ！」と知ってるふりをする狸。
しばらく行くと、狸の背中でかやがぼうぼう燃え出す。
狸「ウサギさんウサギさん。ぼうぼう言うのは何の音？」
うさぎ「ぼうぼう山のぼうぼう鳥の鳴き声さ。」
狸はまた、あたかも知っていたかのように答えました。
そのうち、狸の背中に火が広がり、狸は我慢出来なくなって
山の奥へ逃げて行きました。
それから次の日
うさぎは今度は唐辛子山へ行き、唐辛子を取り始めます。
そこへ狸が来て、この前の出来事を怒ると。
うさぎは、そのうさぎと自分は違うとしらばくれ、
おまけに火傷によく効く薬を作ったと嘘をつき、
うさぎが狸の背中の火傷に唐辛子をたっぷり塗りこんだので、
狸は痛くてそこらじゅう転げ回り、やっとの思いで山の奥に逃げて行った。
すこしたって、今度はうさぎは松山へ行き、松の木を切っていた。
そこへ狸が来て、この前の出来事を怒ります。
しかしうさぎは、そのうさぎと自分は違うとしらばくれ、
「良い天気だから船を作って魚取りに行こうよ」と誘いまいした。
狸はうさぎに船を作ってくれと頼み、
うさぎは小さな木の船と、大きな土の船を作りました。
欲張りな狸はもちろん土でできた大きな船を選び、
２匹は並んで川に漕いで行きました。
川の真ん中でうさぎが拍子を取って、
景気良く船べりを叩くと狸も調子を合わせて叩き始めます。
二人で調子を合わせて船べりを叩くうち、
狸の乗った土の船がだんだんと崩れて
とうとう船は壊れてしまい、狸は海へを放り投げられてしまいました。
狸「助けてくれーー！」
うさぎは言いました。
「お前はおばあさんにひどいことをした！
私は仇をうちにきたんだ！！！」
そう言うと、ウサギは狸に船の櫂を振り下ろし、
狸は深い深い海へと落ちていったんだとさ。
長かった…。
と、まーこんな感じの話なんですが
狸がおばあさんを打ち殺すって。。。
あまりにも残酷すぎて鳥肌が立ちました。
けど、実はこの話は
悪いことをしてはいけないとか、
強い正義感をもってほしいとか、
命を大事にしてほしいという意味が込められた
とてもとても深いお話なんだそうです。
現代版では
残酷なシーンは書かれてないものをあるんだって～。
あー疲れたA´ε｀；)゜・゜
